耐震診断は月に1度くらいあるでしょうか。
耐震に対しての意識を持たれている方達が依頼されてきます。
耐震性能1.0を満たしていない住宅がほとんどで、
耐震性能が高い住宅に住んでいる方は診断の必要性が無いですからね。
現在耐震改修の現場が進んでいる住宅が1件あります。
この住宅は一般診断では0.2程の耐震性能でした。
耐震改修では1.0を確保することを目指し、
不測の事態を想定し安全を見て1.1~1.2程度を設定値としました。
設計で設置する金物が現場では入らない事がよくあり、現場での変更は新築とは比べ物にならないほど多くあり、1.0を確保できなくなる可能性があるからです。
また、元の設計図や診断では確認されなかった筋交いが現場では入っていたりもします。現場の進行の都度耐震計算をやり直して1.1の設定値を確保すべく、壁の仕様を替えたり、金物を入れる箇所を替えたり臨機応変に対処しなければなりません。
現場にコンピューターを持ち込みその場で修正することもあります。
そして、耐震改修は大抵依頼主は住みながらの工事となります。
住宅をいくつかのゾーンに分けて1ゾーン毎に改修を行っていきます。
現在最後のゾーン台所・居間・洗面所を行っており、依頼主は外で炊事をしているとの事で、非常に不便を強いています。
工事は解体から始まります。
天井を解体すると小屋組みが良く見えます。接合部分に不具合があるところは直したり設計で指摘していない部分でも作業はたくさんあります。
金物を付けたり筋交いを入れたり基礎の補強等を行います。
床の下地に根太があります。
この上の板をはがすとボンドの後が付いており、この後に合板を貼るの為にきれいにしなくてはなりません。思ったより現場は大変なのですね。
柱を新設する為に、別の柱で梁をジャッキアップし、ほぞもちゃんと入れて設置します。
和室周りはさらに大変で、廻縁等は解体すると大変なので極力残すようにします。
すると解体後はこういうことになり

ここが最後の仕上げを残してますが、こういう具合に変わります。
京塗壁は左官職人がきれいにしあげていきます。
工務店の努力が大きく、今のところ1.1以上の耐震性能を保持しています。
2階は1.2以上となりそうです。
耐震改修といっても資金が必要です決して安くはありません、壁を増やす為に間取り的に支障をきたす場合もあります。
でも、
地震に対して安心して暮らせる「家」って大事ですよね。
阪神大震災の経験を過去のこととしない為にも。
このブログは大阪で住宅の設計をしている中村設計が書きました